【体験記】次男の母斑の手術を決意するまで
今日は、次男の「母斑」の手術について書きたいと思います。
同じように迷っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
生まれた瞬間に言われた「ホクロがあります」
次男には、生まれたときから頬に小指の関節ひとつ分ほどの先天性色素性母斑がありました。
出産直後、助産師さんに「ちょっとホクロがあって小児科の先生に診てもらっていますからね」と言われ、次男がどこかに連れて行かれてしまったので少しだけ不安に。
数分後に「問題ありませんでした」と聞いて、ようやく会えた次男は、もうとにかく可愛くて。
母斑も含めて全部が愛おしく、その時は母斑のことは全く気になっていませんでした。
健診のたびに感じた「取ったほうがいいの?」という揺れ
ところが、健診や小児科に行くたびに先生から「この母斑はどこかで診てもらってますか?」「取る予定はありますか?」と聞かれるようになりました。
「悪いものではない」と説明を受けていても、何度も聞かれるうちに、「取ったほうがいいのかな…?」という気持ちが芽生えていきます。
また、ある日、エレベーターで小学生くらいの子に「この子、ほっぺたに何かついてるよ」と言われ。
「そうなの、大きいホクロがあるんだ!」と答えると、「えぇ!?大きすぎるよ!?」と返されて…。
子どもって正直すぎて時に残酷だなぁ(笑)、と笑いがこみ上げるとともに、「親としては母斑もかわいい次男の特徴だと思っていても、子どもの世界ではからかわれていつか本人が気にするようになる日が来るかもしれないなぁ。いつか取ってあげた方がいいのかも」と、覚悟が決まりました。
全身麻酔を決断するまでの葛藤
ただ、次男の母斑はレーザーでは取れないタイプ。
手術には全身麻酔が必要でした。「見た目だけのことでリスクのある全身麻酔をするのもなぁ」と思う気持ちが強く、もう少し大きくなってから…とできるだけ後回しにしようと思っていました。
しかし、医師から「女の子は小学生になると“自分で取りたい”と言えるようになり、局所麻酔でできるけど、男の子は高学年以上じゃないとじっとできないことが多いです」と言われ。
高学年になる頃には受験もあるかもしれないし、タイミングが難しくなるよなぁ…。いつ取るのがいいのかなぁとまた迷うことに。
もう一つの母斑、「脂腺母斑」の存在
さらに、次男にはもう一つ気になる母斑がありました。
肌色でほんのり盛り上がっている程度で、ぱっと見ではほとんど分かりません。けれど、形成外科の医師から「これ脂腺母斑かもしれないねぇ。もし脂腺母斑だとすると、成人後に悪性化することがあります」と説明を受けました。
先天性色素性母斑の方は単純に見た目だけの問題だったけれど、悪性化するとなると話は別です。主治医から「大人になる前に必ず手術すればいいです。忘れないようにだけ注意して。忘れることないと思うけど」と言われましたが、悪性化するかもしれないものがあるというのが怖すぎて。
しかも、悪性化する場合はほとんどが大人になってからだが、症例としてはもう少し早いうちに悪性化した例もあると聞いて、「とにかく早いうちに取ってしまいたい!」と決意しました。
そんなこんなで、脂腺母斑と先天性色素性母斑の切除手術を、1歳半で受けることを決意しました。
